皮膚のトラブル of 山内薬品薬局

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皮膚のトラブル

皮膚のトラブルにお答えします。

皮膚の予防医学としてスキンケアという考え方が普及したように思えますが
スキンケアを正しく理解されているでしょうか。
間違ったスキンケアのためにかえって肌をいためているという話しも伝わってきます。
ここでは皮膚を健康に保つためのスキンケアとはどうのようなものか
そして不幸にも皮膚のトラブルに見舞われたというときの対策について考えてみます。

角質を整えるスキンケア

  • スキンケアを一言でいえば、皮膚を健やかな状態に保つための配慮と言えます。
  • スキンケアといsて出きることは3つあります。
    • 皮膚の乾燥を防ぐ
    • 紫外線から皮膚を守る
    • 皮膚を清潔に保つ
  • この3つを実行することによって
  • 皮膚の最前線で生体を守る角層の状態を整えるのがスキンケアです。

角質の役割

  • ラップ1枚(約0.02mm)の厚さしかない角層の最も重要な役割は
  • バリア機能です。
  • その他にも角層を含む表皮の下の真皮から水分を失われるのを防ぐ働きがあります。
  • 真皮は75%が水分ででできています。
  • 角層がないと水分はどんどん出てゆき、真皮の水分含有量が減り、
  • 肌の張り、つやが失われます。
  • 真皮から完全に水分が失われれば私たちはミイラのようになってしまいます。
  • 角層は基底細胞が角化を起こして表皮の表面に移動し、細胞の核が無くなった状態、
  • いわば、死んだ細胞となり、15~20層に重なったものですが、とても重要な働きをしています。

汗の役割

  • 汗は角層の水分を供給し、角層の外側で皮脂腺からでた脂や水蒸と混じり合って
  • 角層の上に皮脂膜をつくり、天然クリームのような役目を果たしています。
  • ドライスキンということは
  • 角層が整然と細胞が並んでおらず、乱れています。
  • このような乱れた角層では皮膚の水分が失われやすくなっています。

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清潔好きが昴じて皮膚を洗いすぎると逆効果

日本人は他の民族に比べると清潔好きです。しかしその清潔好きが昴じて石鹸を使いすぎたり、肌をこすりすぎたりすると皮脂膜の下の角層をはがし、皮膚にダメージを与えかねません。
肌を清潔に保つことは皮膚の健康にとっって重要なことですが、清潔にすることは一方で四肢膜を壊し、かんそうさせることに繋がります。
従って生活ばかり考えているとドライスキンという状態になります。

★角層の水分量を保つ「皮脂」と「セラミド」

角層の水分量を保っているのは皮脂と最近分かってきた「セラミド」という皮膚科学上大変重要な成分があります。
例えば、アトピー性皮膚炎の患者さんではこのセラミドが少ないことが分かっています。老化によってもこのセラミドが低下します。セラミドが失われると角層の水分量が少なくなっていくことも動物実験から分かっています。また角層の水分量は季節によっても変化します。春から夏にかけて多くなり秋から冬にかけて最も少なくなります。冬に体をごしごしこすってしまうのは、角層の水分量を更に減少することになります。

★高齢者のドライスキン

皮脂の生成は性ホルモンに依存しているので小児は皮脂が少なく思春期以降増加します。思春期にニキビが出やすい原因の一つは皮脂の分泌が多くなるからです。女性では40歳代男性では50歳頃こら皮脂の分泌は低下しドライスキンの傾向が強くなります。

高齢者に多く見られる、肌の痒みは、老化によるドライスキンが主な原因です。老化によって汗も皮脂も出にくくなって、冬、1日中暖房の効いた部屋でコタツに入っていたりするとドライスキンが助長されます。痒いからといって、お風呂に入ったとき体をごしごしこすると角層の機能が失われ、悪化します。
一般的なスキンケアとして入浴後、念入りに乳液やクリームを塗ることです。

乳液やクリームは皮膚が本来持っている天然クリームである皮脂の代用品でもあり、乾燥肌の人には保湿剤で水分を補います。

★部位によってスキンケアを区別する

人によって顔の部位によってドライスキンになる部位とそうでない部位があります。健康な肌であれば、いわゆるTゾーンはドライスキンにはなりません。しかし、目の周りがドライスキンになっているケースがようあります。従って脂性だからといって、顔中どこでも脂を取ればいいというものではありません。
脂性のケアでは頭皮あるいはTゾーン、鼻のまわりといった脂の多い部分とそうでない部分を区別してケアする必要があります。皮膚を清潔に保つことにドライスキンは表裏一体をなしています。清潔好きはよいのですがこれを昴じるとドライスキンになることは先にも述べたとおりです。ドライスキンは脂性に比べて皮膚のトラブルが起こしやすくなっています。重要なのは自分がどのタイプなのかそいうことをわかったうえでスキンケアを行うことです。

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色白美人が紫外線対策をするときは先ずライフスタイルから

肌のタイプは色黒の肌と色白の肌があり、肌の色を大きく左右するのは黒い色素のメラニンで、その量によって肌の色が決まります。メラニンは「神様がくれたブラインド」と言われ、紫外線から皮膚を守る働きをしています。メラニンの量が少ない色白の人が日焼けすると、黒くはならずに肌が炎症を起こし、赤くなります。つまり色白の人は紫外線に対する防御機能が弱いといえます。疫学調査でも色白の人は色黒の人より紫外線によって皮膚癌になりやすいとも言われています。色黒の人もことさら、黒く焼こうとするのは、しみ、しわ、皮膚癌の原因となります。

紫外線というとすぐにサンスクリーンを思い浮かべますが、重要なのは、強い紫外線を浴びないライフスタイルをつくることです。そして海水浴などで強い紫外線を浴びるときには、スキンケアを十分にすることが大事です。長袖のシャツをきたり、帽子をかぶる、紫外線の多い時間帯の午前10じから午後2時の時間帯を避けて泳ぐといったことを第一にして、サンスクリーンなどの利用を考えるべきです。

サンスクリーンは 皮膚の表面にスクリーン(ブラインド)をおろすように塗って紫外線をカットするものです。かぶれを起こすという問題点もありますが、含まれている紫外線吸収剤によってかぶれを起こす場合が多く最近ではその吸収剤を抜いた比較的安価なサンスクリーンも登場してきました。

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思春期に多いニキビについて考えてみます。
ドライスキンと逆で、脂が多すぎるためにできるのがニキビです。
初期のニキビには
白ニキビ
黒ニキビ
があります。
どちらも皮脂が毛穴の奥にたまって排出されなみものですが、 白ニキビは毛穴の出口が閉じているため、ニキビ全体が黄白色をしています。 黒ニキビは毛穴の出口が開いて黒くなっているものを指します。
この状態がさらに進んで細菌が入り込むと炎症を起こして赤ニキビになります。 これを指でつぶすと瘢痕になってしまいます。 赤ニキビになるとスキンケアだけでは治らなくなります いわゆる白ニキビ・黒ニキビの段階ならば洗顔で汚れや脂を取り除き、 毛穴を開けるようにすれば治ってしまいます。栄養学的にはやはりビタミンの摂取などを考えるべきで 一般的に市販されているビタミンV2・V6などの入っている チョコラBBなどを服用するのも効果があります。 ニキビの跡を残しそうな時は テトラサイクリン・マクロライド系の抗生物質の軟膏などを使用します。

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